みなさん、こんにちは!
今回は私が最近経験した癌の手術の話です。
日本人男性の2人に1人は何かしらの癌に罹患するらしく、私もしっかり50%を引き当てました。
私が罹患したのは腎臓癌(腎癌)と言われるもので、これを治療するための手術が「ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術」でした。
ザックリと私の腎臓癌の説明
左の腎臓にあった腫瘍の大きさは4㎝程度。
初めて聞いたときは何だか大きいな。。と思いました。
しかし、お医者さんからの説明を聞くと私の状態は初期段階とのことでした。
したがって左腎臓を全摘出することはせずに「部分切除」で手術を行うことになりました。
部分切除をすることで機能をある程度残すことができるというのが大きなメリット。簡単に言ってしまうと左腎臓を全摘出となれば腎臓の機能は50%OFFとなるわけです。
そもそも腎臓って何しているのか
血液をろ過し、老廃物と体に必要なものを仕分けして、尿をつくるというのが腎臓の仕事なのでこれが不全となれば老廃物は体に溜まり続けてしまい放っておけば死んでしまうらしい。
手術(ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術)の方法と時間
※大体こんな感じと思われます。
①尿管ステント留置:30分程度
腫瘍切除の際に尿路開放がある場合とそうでない場合があります。
尿路開放があった際には、尿路開放部を確認して縫合します。開放部が正確に確認できるように、全身麻酔の後、尿管ステント留置を行います。
(術後麻酔が覚める前に抜去します)。
②体位調整:30分程度
横向き(側臥位)の手術体位を取り固定します。
③ポート作成、ロボットのドッキング:30分程度
腹腔鏡のカメラを用いて、気腹(お腹を二酸化炭素で膨らませる)を行い、カメラで体内を観察しながら適切な位置に5~6箇所の穴(直径5~12㎜)を
あけて、ロボットをドッキングします。
④ロボット支援腎部分切除術:2~3時間程度
手術は開腹手術と同じ手順ですが、ロボット支援腎部分切除術では、手術用鉗子を3次元モニターで術者が遠隔操作することで手術を進めます。
■手術の手順は以下
-腎周囲の脂肪組織を除去し腎臓を栄養している腎動脈と切除する腫瘍を確認します。
-腎動脈の血流を遮断した後、腫瘍を切除します。
-切除した部分を縫合し止血を確認した後、腎動脈遮断を解除します。
-切除した腫瘍を体外に摘出して、手術用鉗子を体外に出し、排液用のドレーンを留置します。
⑤傷の縫合閉鎖:30分程度
抜糸の不要な埋没縫合を行います。
全体を通すと4時間程度です。麻酔の導入や覚醒にさらに1時間かかります。
※ロボット支援と何度も書いてますが「ダヴィンチ」という名前だそうです。
なので「ダヴィンチ手術」と検索するとどういったロボットなのか確認できると思います。
ちなみに全身麻酔で手術中はずっと寝てますので痛みも何もありませんでした。
目が覚めたら手術は無事完了!ということでダヴィンチに出会った記憶もありません。
また、この手術は開腹するわけではないので入院も1週間程度と想像していたよりずっと早く退院することができました。たったの1週間ですが割と健康体なために暇を持て余しました。PCやスマホ、読みたかった本などを準備しておくといいです。
手術前にはやっておいた方が良いとお医者さんに言われたのが下の3つあるので紹介しておきます。
・禁煙
・ダイエット
・イビキの確認
喫煙はは説明されるでもなく体に悪影響があるのは分かります。禁煙します。
ダイエットをしろと言われました。簡単に言うと手術するときに肉が邪魔だかららしい。
イビキをかく人は睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われます。全身麻酔導入時の気道合併症や手術後の低酸素血症などが発生するリスクが高くなるそうで、睡眠時無呼吸症候群検査をしたりします。私はしっかり中等症~重症の間くらいでした。
この3つについては別の記事で書いていきます。
何かに役立てることができれば良いかなと思ってます。
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